ひつじの公園~山添村:めえめえ牧場へようこそ!

めえめえ牧場(まきば)は奈良県山添村の県立自然公園:フォレストパーク神野山にある、ひつじの牧場です。
ひつじが約50頭のんびりと草を食べてます。毛刈りや、羊せんべいの餌やり体験もできます。

めえめえ牧場:奈良県山辺郡山添村北野
休園日:毎週水曜日(水曜日が祝祭日の場合は翌日) 開園時間 9:30~16:30
問い合せ、申し込み ☎0743-86-0131 mail:meemeemakiba@gmail.com
フォレストパーク神野山 http://fpkonoyama.blogspot.jp/

2015年12月31日木曜日

牧場この一年

 今年は・・・。普段と変わりのない一年でした。
 要するに羊たちは毎日、放牧され、牧場の草を食み、
夕方には畜舎に帰る、昔から行ってきた飼育を、
今日も、そして明日の元旦も続けていくわけです。
 でも、人と牧場の羊の関係は、社会の流れの中で大きく変化しているような
気がします。
 今年は前年にも増して、羊の貸出しや羊を利用した事業のお問い合わせが、
たくさん寄せられました。
 ただこれは、人の側による人の都合なので、この変化が牧場の羊たちにとって
「望まない変化」にならないように気をつけたいと思います。

 来年も良い一年になりますように。

大みそかの朝日を浴びる羊たち。
今年は羊たちが、たくさんの人たちと出会った一年でした。

 

2015年12月28日月曜日

 久しぶりに今朝は冷え込みました。
 牧場の施設は全て霜に覆われましたが、畜舎の窓は
露でくもっているので、まるで温泉施設のようです。
 今年も残すところあと僅か。
 畜舎の中は散らかりすぎて、どこから手を付けていいのかわからない
年末の大掃除ですが、先ずは作業棚から整理をしています。と、先ほど
猫どもが棚のロープをグシャグシャに・・・。
毎朝出勤すると、猫がベンチで迎えてくれます。
それにしても、猫や羊は裸足なのに何故しもやけにならないのか、不思議です。

2015年12月24日木曜日

クリスマスイブ

 12月に入り、牧場の羊たちは出産を控えて、のんびりと過ごしています。
 昨日の振替で今日は休園日ですが、親子連れのご家族が何組か
来てくださいました。牧場の中は、年末年始も時間内は入ることができます。
 今、羊たちは夕ご飯を済ませて、畜舎の中でくつろいでいます。
 窓からは丸いお月様が見えてきました。
 街はにぎやかな夜と思いますが、牧場の夜は落ち着いた静けさにつつまれています。
羊の餌をケーキ風にデコレーションしたつもり。
飾り付けに手間取り、羊たちから「いいから早く持ってこい!」と
怒鳴り鳴きされました。

2015年12月12日土曜日

いきなり春がきた。

 もう師走というのに、この暖かさ。
 おまけに昨日は風も強く、まるで春一番のようでした。
 これから寒くなるとは思えない毎日ですが、放牧場の草はうす茶色に枯れて、
12月らしい冬の色です。
 冬は羊たちの食べる草が少なくなるにもかかわらず、出産を控える雌羊にとっては
食べ物がたくさん必要になる季節。
 ここの羊たちは、農家の皆さんからの余りもの野菜や飼料に恵まれているので
安心ですが、自分の力で食べ物を得なければならない者にとって、冬を越すというのは
簡単なことではありません(飼育員を含む)。
春が来たと思って、新芽を求めてはしゃぐ羊たち。

2015年12月1日火曜日

羊たち海を渡って帰る

 今年の7月に、淡路島の広大な太陽光発電施設へ行った、テツとメイが
任期を終えて無事、牧場に帰ってきました。
 このところ冬らしい寒さが続いていますが、淡路島はとても暖かく、
施設内はまだ食べ頃の草ばかり。
 今回は2頭だけ回収し、残りの3頭はもうしばらく施設内に放しておく事に
しました。
 そして、連れ帰った2頭に待っているのは、牧場の羊たちによる頭突きのご挨拶。
 特にオス同士の頭突きは激しく、どちらかが引くまで続きます。
本日の一番。
西方、JR部屋の今井。東方、近鉄部屋のテツ。
両者待ったなし。ノコッタノコッタ。

2015年11月28日土曜日

いきなり冬がきた

 今年の秋は随分と暖かですが、昨日から急に冷え込みが厳しくなり、
今朝は車の窓に真っ白な霜が降りていました。
 寒がる飼育員をよそに羊たちは
「まぁ冬はこんなもん」という顔で、いつも通り放牧場へ走っていきました。
 今年も、残すところあと一ヶ月余り。
 牧場では、園内の散らかった枯れ木を集めて楽しい焼き芋、
ではなくて、焼却作業の季節です。
牧場の馬子たちも、冬毛が伸び始めました。


 

2015年11月20日金曜日

紅葉のまきば

 柿やコブシの木々は葉がほとんど落ちて、モミジの木もこの紅葉が終わると葉とともに、
次の世代のための種を落とし始めます。その数は、あのマンボウどころではありません。
 めえめえ牧場の羊たちも来年は、何頭の子羊たちを産んでくれるのでしょう。
 ここでは人工的な種付けは行っていないので、毎年のことながら子羊の数は
神のみぞ知る、です。
 ただ、牧場のオス羊たちは超肉食系なので、来年もきっと子羊を
授かることができるでしょう。
牧場を見守ってくださる村内・外の農家の皆さんや、来園される多くの方々の
ご支援のお陰でここの羊たちは・・・まぁそこそこ元気に生きています。

 

2015年11月9日月曜日

キタ君の反抗期?

 羊やヤギが頭突きをしているところを、ご覧になった事があると思います。
 シカや牛もします。(胃袋が4つあるヤツらは頭突きが趣味なのか?)
 特にオスは、人にも向ってくる時があるので注意が必要です。
 機嫌の悪い時だけとは限らないので、近くにオスの羊がいる時には
あまり背を向けない方が安全です。
 今年、登美ヶ丘北中学校に貸出していたキタ君は、オスにしては
珍しくおとなしい羊でした。が、先月牧場へ戻ってきてから、ほかのオスたちと
ケンカをするようになり、時々飼育員にも向ってくるようになってきました。
 先日の朝、畜舎に行くと昨夜も暴れたのか、キタ君の名札が割れて
外に落ちていました。末恐ろしい・・・。
いったい何故!?中学校ではとてもいい子だったのに…。
(うちの子の事ではありません。)


 

2015年11月7日土曜日

芋のつる回収

 秋の収穫のひとつ、サツマイモがピークを迎えています。
 ということで、サツマイモのつるの回収もピークを迎えています。
 農家の方からお電話をいただいて、回収に向うわけですが、初めのころは
その方の家はわかっていても畑の場所がわからず、なかなか辿り着くことが
できませんでした。
 サツマイモの蔓は回収しやすいように、農家の方がきちんと丸めて道路の脇に
置いてくださるので、トラックへの積み込みがし易く、とても助かっています。
 ただ、イノシシ除けの電柵の中にあるので、跨ぐ時には注意が必要です。
電柵ははたいてい昼間は電気を切ってあるのですが、
そう思って油断をすると・・・。おかげで肩こりが治りました。

2015年11月2日月曜日

秋のごちそう

 秋も深まり、牧場から見える山の景色は秋色になりつつあります。
 先月から羊たちには、農家の方から頂いたカボチャやサツマイモを
小さく刻んで与えています。
 それにしても、とても美味しそうな見事なカボチャを、ナタで切るときの
心境は複雑です。
 我が家のおかずは、中国産カボチャの天ぷらかも・・・。

農家の方から「羊さんにあげるんやで!」と念を押されました。

2015年10月28日水曜日

せり売り

 今週の初めに、御料牧場で飼育されているめん羊のせり売りが現地で行われ、
参加させて頂きました。
 よく手入れの行き届いた牧場のお手本の様な敷地内を入っていくと、
果てしなく広い放牧場から、かすかに羊たちの声が風に乗って聞こえてきました。
 今回放出される二十数頭のサフォークたちは、一頭づつ丁寧にせりに掛けられ、
開始値こそお小遣い程度ですが、競り落とされる頃の金額はため息が出るものばかり。
 ただ、はるばる奈良から軽トラでやって来た私を、カラ荷で帰すのは不憫に思ったのか、
一頭だけ私の想定値で落とさせて頂くことができました。
 関係者の皆様、お気遣いいただきありがとうございます。
 トラックに積み込む時、牧場の皆さんが奈良までの長旅を気遣って(私ではなく羊の)、
荷台いっぱいにとても美しい敷き藁を敷いて下さいました。
 私も、羊が道中で食べる、とっておきのチモシーを奮発して準備したのですが、
羊がそれに口をつけることはなく、敷いてある藁を食べていました・・・。
 果たして羊せんべいはお口に合いますのやら。
 なお、この羊は依頼を受けて代理で購入したものなので、引き取られるまでのあいだは、
ここで暮らしています。
 
なかなか群れに馴染んでくれませんが、干したイモの蔓は食べてくれました。

2015年10月21日水曜日

 木々の葉が、赤や黄色に色づいてきました。
 春に貸し出していた羊たちが、ぽつぽつと牧場に戻ってきています。
 すっかりここの生活を、忘れていると思っていましたが、車から降ろすと
さっさと畜舎に入っていきました。
 この時期になると、放牧場は種をつける草が増えてきます。
 そしてたくさんの落ち葉や、今から芽を出す草木も僅かですが出てきます。
 羊たちは、落ち葉や新しい草木を求めて、夏とは異なる場所へ移動していきます。
 ということは、羊は自身の意思で動いているのではなく、植物たちに操られているのか??
羊たちがいない、と思ったら隅の方でしきりに落ち葉を食んでいました。
「枯葉はまずいが、落ち葉はうまい。」(ヒツジ談)

2015年10月18日日曜日

寄り道

 5月から、登美ヶ丘北中学校の校庭周辺に放牧して、斜面の除草をしてくれた
3頭の羊たち。
 お世話をしてくださった地域の皆さん、長い期間どうもありがとうございました。
 仕事を終えた羊たちは、本来ならそのまま牧場へ連れて帰るところですが、
近くの小学校で本日お祭りが行われているので、ちょっと寄り道することに
なりました。
 檻の中に羊を入れて、住宅街の中を押していく光景は、まるで
秋祭りの山車をひいているようです。
人が中に入って羊に引かせるという私の案は、即却下されました・・・。

 

2015年10月7日水曜日

里の秋

 今年の紅葉は、お彼岸前から涼しい日が続いたせいかまとまりが無く、
山の色はまだら模様です。
 それでも秋の収穫は平年並みのようで、先週頃からサツマイモの蔓を届けてくださる方から
連絡をいただくようになりました。
 芋の蔓は、乾燥させないと羊がおなかを壊すので、牧場では蔓を干す時に柵を利用します。
 この時期、牧場の柵は農家の方からいただいた、サツマイモの蔓で埋め尽くされます。
 草が少なくなっていくこれからの季節、この干した蔓を食べて羊たちは、また冬に
元気な子羊を産んでくれます。
♪静かな静かな里の秋♪観光地なのに・・・。


2015年9月30日水曜日

行動の成果

 5月から始まった、小網池周辺に羊を放牧する試みは、今月をもって無事終了しました。
 長い期間羊のお世話をして下さった皆様、どうもありがとうございました。
 昨年の今ごろから比べると、池を覆っていた雑草がほとんど無くなったおかげで、
この季節に訪れる水鳥を見ることができるようになりました。
 その代わりに目立ち始めたのが、今まで草に隠れてわからなかった、ゴミの数々…。
 次は、羊に代わって人が池をきれいにする番です。
 近々地域の皆さんが集まって、池周りの大そうじをするそうです。


2015年9月15日火曜日

秋の空

 このところ朝晩が、肌寒く感じられるようになりました。
 あれだけ鳴いていたセミの声も、今日は聞こえてきません。
 牧場周辺の田んぼでは稲刈りが始まり、はさ掛けした藁を
見かけるようになりました。
 放牧場の牧草も少しずつ枯れ始めて、羊たちの食べる草が
だんだん少なくなっていく、この時期。
 それなのに来月には、あちこちに貸し出していた羊たちが、
一斉に牧場に帰って来る!
天高く 馬肥ゆる秋。
そりゃ食べて寝てたら太るはず。

 

2015年9月12日土曜日

今井君の今ごろ


 今年6月、放牧面積を2倍に広げた、JR桜井線の今井町側沿線。
 あいだを通る歩道で2区画に分け、だいたい一ヶ月おきに、畝傍側と金橋側を
行ったり来たりしています。昨年は畝傍側だけだったので、一ヶ月たらずで
牧場に戻ってきましたが、今年は五月に行ったきり、まだ帰ってきません。
 たまには様子を見たくなったので、先日久しぶりに今井君に会ってきました。
 お世話をしてくださる地域の皆さんのおかげで、今井君は更に大きくなったような気がしました。
 もともと移動の際、トラックの積み込みが容易な、小ぶりの羊を貸し出していたのですが、
貸出し先でどんどん大きくなるので(無制限食べ放題だから?)最近は回収時の
積み込み作業が、50肩には堪えます。

2015年8月26日水曜日

定休日

 めえめえ牧場の定休日は水曜日ですが、
羊の食欲に定休日はありません。
 飼育員は定休日も、平常通りの仕事をしています。
 ただし、羊たちを放牧する場所や時間は、
いつも通りではない時もあります。
 今日は放牧場ではなく、鍋倉渓へ続く遊歩道に羊を放しました。
 牧場で一番見晴らしの良い場所には、羊しかいません。


青空の下、草を食む羊たちがいるのは、柵の中か外か?
羊曰く、「気の持ちよう」


2015年8月8日土曜日

暑い一日

 今週は暑い一週間でした。
 今朝も羊たちを放牧すると、さっそくこ木かげに入り、動こうともしません。
 暑い時間のやり過ごし方なのでしょう。
 おとなしくしいて静かなので、羊がいることさえ気づきません。
 もともと暑さが苦手な動物なので、羊には堪えます。
 木かげで休んでいる羊たちに、喜ぶと思ってホースで水を撒いてあげたら、
一斉に逃げていきました・・・。迷惑だった?

 

2015年8月5日水曜日

猛暑ひと休み

 連日猛暑が続いています。
 牧場は標高が600m程なので、街中に比べれば涼しいですが、
昼間の日差しは肌をさす暑さです。
 ただ、今朝は風もあり涼しい1日でした。
 昨日まで、一日中木影でじっとして歩こうとしない羊たちも、
今日は美味しそうな草を求めて、珍しく歩き回っていました。
夕方に吹き始めた、乾いた風が心地良く、今からお店を開けたい気分。

2015年7月30日木曜日

羊たち海を渡る その2

 先週、淡路島に行った先発隊の羊たちは、問題無く施設内の
草を食んでいるので、本日、残る3頭の羊たちを連れていきました。
 通勤時間帯に出発した為に、高速道路では何度か渋滞にかかりました。
 特に摩耶辺りでの渋滞は長く、羊たちは暑さの為に喉が渇いたようで、
ひたすら鳴き始めた時には参りました。
 それでも、夏休みに入ったせいか子ども連れの車が多く、高速道路の
合流では好意的に譲って下さったり、一緒に並んで手を振ってくれたりと、
おかげ様で無事にたどり着く事ができました。
 ちなみに帰路は、羊もいないノロくてクサいただの軽トラ。特に譲られる事も無く、
後ろの車はびゅんびゅん抜いていくのでした。
明石海峡大橋を渡る、羊たち一行。初めて見る大海原を前に、羊たちの想いはひとつ。
「早く水をくれ」



2015年7月28日火曜日

いきなり放牧場その2

 今朝いきなり出来た放牧場で、一日を過ごす事になった羊たちは、
結構伸びていた草を食べ尽くして、夕方再び畜舎に帰りました。
 狭いエリアの割にまとまった頭数だったので、お昼過ぎには食べられる草は、ほとんど無くなってしまい、夕方まで日陰でお昼寝をして過ごしていました。
 
美味しい草の為なら、石垣にも上ります。

 

いきなり放牧場

 朝、畜舎から放牧場へ向かう間、羊たちは道端の草を食べながら歩きます。
先日の台風の雨と、その後の強い日差しを浴びて、畜舎周辺の草が一気に伸びました。
 今朝は、放牧する為に畜舎から羊たちを出したものの、出口周辺の草を食べ始めて、
全く進まなくなってしまいました。
 という訳で、急きょその周りを金網で囲んで、特設の放牧場を作りました。
 
狭くて物の多い所での草刈りは、機械では刈り難く鎌では一苦労。
羊自身は仕事と思っていないので、文句も言わず黙々と草をひいてくれます。
仕上がりは雑ですが・・・。

2015年7月23日木曜日

羊たち海を渡る

 4月14日のブログでご紹介した、淡路島のソーラー発電施設が
いよいよ運転を開始しました。
 施設内に植えた牧草も根付いたので、牧場からサフォーク2頭と共に
明石海峡大橋を渡り、さっそく放牧してきました。
 2頭だけでは、有り余るほどの広大な敷地ですが、潮風の香る静かな山の中で、
のびのびと育ってほしいと思います。
 今後問題が無ければ、更に3頭連れていく予定なので、施設関係者のみな様、
羊たちをよろしくお願いします。
 ところで、現場に建てられていた羊小屋は、牧場の事務所よりも立派な、
木の香りが漂う新築の木造でした。いいなー。
素敵な新居には目もくれず、さっそく仕事にかかる真面目な羊たち。

2015年7月21日火曜日

夏野菜

 梅雨が明けて、いよいよ夏が始まろうとしています。
 羊たちは暑い夏が苦手なので、木陰の下に集まって、
昼間の暑い時間が過ぎるのを待っています。
 でもこの暑い夏のおかげで、夏野菜は育ちます。
 売店の横に植えていたニガウリが、いきなり伸びだして
花をつけました。
 昨年の秋に、羊の餌として放牧場にまいた、出来損ないのカボチャが
ツルを伸ばし、たくさんの花が咲いています。
 昨年の暮れに牧場に来たポニー達は、羊よりも色々な草を食べますが、
このカボチャの葉だけは、羊同様食べようとしません。
 ところでこのポニー、ここに来た冬にはモコモコの毛で覆われていましたが、
気がつけば夏毛に生えかわり、とても美しい毛色になりました。
 あ~羊も・・・・・・。
何故かカボチャの葉には、全く手を付けないので、
ここの放牧場はカボチャ畑となりつつあります。。

 
 
 

2015年7月17日金曜日

台風

 昨日は台風の影響で、牧場は一日中雨でした。
 羊たちは畜舎から出られず、食事の時間以外は特にする事も無いので、
まるで旅客機の乗客のようでした。
 今朝は台風が去ってくれそうなので、小雨でしたが羊たちを放牧しました。
 やはり外の空気は違うのか、軽い足取りで雨の放牧場を、ずっと散策しています。
時々雨が強く降る空模様ですが、
羊たちは気にする事も無く、前進あるのみ。

2015年7月15日水曜日

再び今井君お引越し

 JR桜井線沿いに拡張した、お隣の新しい放牧地に今井君たちを放して
約一ヶ月が経ちます。
 そろそろ食べられる草が無くなってきたので、再び元の放牧地に
戻る事になりました。
 この時期は、草の伸びる勢いが早いので、羊たちがここを留守にしていた
一ヶ月程の間に、斜面の草はかなり伸びていました。
 戻ってきた今井君たちは、さっそく手当たり次第に葉っぱを食べながら、
茂みの中に消えていきました。
草の豊かな今井町の放牧地。
でも、そろそろ牧場が恋しい頃かも。

 

2015年7月11日土曜日

桐の木

 4月6日にご紹介した、畜舎の裏にある放牧場の拡張工事は
藪の切り開き作業が、ようやく一段落しました。
 間伐した木々がまだ片付いていませんが、今までうっそうとして
日の当らなかった土地に光が入るようになり、明るく風通しの良い
景観になりました。
 間伐を逃れた木々は、これからたくさんの日光を浴びる事ができますが、
台風などの強風には自らの力だけで耐えなくてはなりません。
 先日の夕方、強い風が吹いて1本の桐の木が、無残に折れてしまいました。
 今まで周りの藪に守られて、弱い幹のまま高く伸びた為、風の強さに
耐えられなかったようです。
 羊たちに木かげを提供してくれるはずだった木だけに、今後再びひこばえが
芽吹く事を願っています。
折れた桐の木を惜しむ声をよそに
タンスの皮算用。

 

2015年7月10日金曜日

梅雨の中休み

 今朝は曇り空。
 毎日のように雨に降られていたせいか、傘を持たずに外を歩けるだけでも、
晴れの気分です。とはいえ、昨日まで降った雨のせいで、
足元は良くありません。
 神野山の緑は更に深みを増して、夏がすぐそこまで来ている事を、
セミたちが教えています。
久しぶりにお外でくつろぐチャブ郎君。

2015年7月9日木曜日

クモの巣

 梅雨に入ってから雨の日が続いています。
 牧場は赤土が多いので、雨で濡れると滑りやすくなるため、
ここで働く飼育員は、必ず1度は滑ってコケます。(羊もコケます。)
 毎年、蒸し暑いこの時期になると、小さな虫が急に増えますが、
今年はいつもより少なめです。いつもなら掃除のたびに取っているクモの巣を、
あまり取らない様にしているからかもしれません。
 それにしてもこのクモの巣、一体どこまで増えるのでしょうか?
 このままだと、窓に網戸は要らなくなるかもしれません。
柵のマス1区画ずつに設けられた、クモの巣の団地。
よく見ると、耐震構造らしき工夫も…。

2015年6月28日日曜日

なんちゃってユニコーン

 羊は、角があるものと無いものに分けられますが、ここの牧場にいる羊たちには
角がありません。
 でも耳のそばに、かつての角の跡があり、まれに2センチ程生えている羊も
います。
 今年、牧場で産まれたサフォ―クの子羊たちの父親である、種雄の
祥君の頭にも少しだけ角が生えていますが、他の羊たちと異なり
おでこの真ん中辺りに、出来損ないの様な角があります。
 もしや遠い先祖は、ユニコーンなのか?
 あるいは何かが突き刺さったままなのか・・・?
果敢で貞操と云われる伝説のユニコーン。
羊の祥君はどちらにも当てはまりません。

 

2015年6月26日金曜日

小網池その後

 今年5月から始まった自治会による、羊たちを使った環境整備。
 小網池を中心に現在2か所で、羊たちは順調に育っています。
 順調に育っているという事は、雑草をたくさん食べているという事なので、
地域の方も、羊たちも、牧場飼育員も助かります。
 放牧から一ヶ月が過ぎて、あれだけあった草はかなり減りました。
 今月2日にブログに紹介した、桜井線沿線の草も同様に無くなってきました。
 小網町自治会の皆さんによる地道な飼育作業が、小網池の美化につながって
良かったです。
羊たちの食欲のおかげで、池の全様が明らかになってきました。

もうひとつの放牧地、桜井線沿線。
遥か彼方に今井くんの姿が…。


2015年6月23日火曜日

ささゆり

 羊たちがいる放牧場を過ぎて少し坂道を登ると、うっそうとした茂みの中に
ささゆりを見つける事ができます。
 ここのささゆりは、全くの自然発生的な自生なので(要するに管理ができていない・・・)、
花の大きさはまちまちですがとても可憐な存在です。
 なかなか条件がそろわないと、咲かない花といわれていますが、ここではあちこちで
見る事ができます。
 もしかすると放牧場の中も、ささゆりは咲くはずなのに、羊たちが食べてしまっているのか?
乱獲された時期には減ってしまったささゆりでしたが、
現在は散策される方たちに見守られ、少しずつ増えてきています。
もちろん羊たちはささゆりを見守ってくれません。

2015年6月12日金曜日

草刈り

 めえめえ牧場には10ヵ所の放牧場があります。
放牧場の草の状態に応じて、羊をどこに放すかを決めています。
 放牧場の中の草は羊たちが食べてくれますが、放牧場以外の草は
人の手で刈り取らなくてはいけません。
 今まで、この刈った草は集めて燃やしていましたが、試しに羊に
与えてみたところ、よく食べてくれたので今では羊の朝ごはんになっています。
 と、いうことで園内の草がひどい状態なのは、羊の朝ごはんを栽培していると
思っていただけたらと・・・。
草刈り、ではなく収穫した草。

2015年6月2日火曜日

今井君のお引越し

 JR桜井線の今井町沿線に放牧した、今井君たち2頭は
食べられる草がほとんど無くなったので、お引越しする事になりました。
 引越し先は、3月29日に紹介したおとなりの斜面。
 仕切り柵を外すと、羊たちはさっそく新しい放牧地の中の、
うっそうとした草むらへ入っていきました。
 こらから約一ヶ月間、草はどのくらい減り、羊はどのくらい太るのでしょうか?
 
電車の音や足場の悪い急な斜面を、ものともせず
もくもくと草を食べるハングリーな今井くん。

2015年5月29日金曜日

ひつじと柵

 めえめえ牧場は放牧柵の中で、羊を放しています。
 お客さんとのふれ合いは、柵越しになりますが、
羊が苦手なご家族も時々来られるので(何故?)、柵は必要です。
 ただ、羊がこの柵に首を入れて、抜けなくなる事があります。
 たいていは鼻の穴に指を突っ込んで(荒技)抜きますが、
柵に首を入れる理由は、外の草を食べたいというだけでは無いようです。
 どこかのだれかさんも赤ちゃんの頃、ベビーベットの柵から頭が抜けなくなって、
お母さんを困らせた・・・。お心当たりはありませんか?
羊の辞書に、反省という文字は無い。

2015年5月26日火曜日

自治会の試み

 橿原市今井町の隣にある小網町には、小網池という大きなため池があります。
 現在ここに、牧場の羊たちが放牧されています。
 大きな池なので、周辺の土手を4ブロックに区切り、草の状態をみて放牧場を
かえていく方法です。
 広い池の周辺に、羊を放す為の準備は大変な作業ですが、小屋を作る大工さん、
柵を張る工務店さん、池の水をポンプ配管する水道屋さん、ポンプの電気配線をする
電気屋さんなど、心強い自治会のみなさんのおかげで見事に完成。
 放牧当日、羊たちはたくさんの地域の人達から歓迎を受けました。
 ここでの放牧期間は秋までの長丁場ですが、お世話をしてくださる皆さん、
これからよろしくお願いします。
放牧準備中のひとコマ。
作業のために、伸びた藪を全て刈り取った後の風景。
ご近所の人の中には、ここに池がある事さえ気付かなかった方もおられたそうです。

2015年5月20日水曜日

羊たち中学校へ行く

 本日、奈良市内の中学校へ牧場の羊たちが、除草のお手伝いへ行きました。
 昨年に続いて2年目を迎え、羊をお世話される方たちも慣れてこられたようです。
 ただ今回の放牧は、数か月と長丁場ですので、あまり気負わずに
世話をしていただけたらと思っています。羊は案外タフです。
 ところで、羊をトラックに積み込む際、抵抗するかと思っていたら、案外すんなりと
乗りこんでくれました。もしや行き先を分かっていたのでは・・・?
道中にて。
久しぶりの外出に、みち草はつきもの。

 

2015年5月12日火曜日

母親

 今年子羊を産んで、母親になった羊は18頭。
 ほとんどが問題無く出産して我が子を育てていますが、産まれて間もなく母親が
死んでしまったり、うまくお乳を飲めない子羊が、今年も2頭ほどいました。
 この場合、飼育員が人工乳を与えて子羊を育てますが、初めの2週間ほどは
ほぼ2~3時間おきにミルクを与えます。日中はともかく、夜も同じ様に与えるので、
最初の1週間が過ぎる頃になると、もう1日の始まりと終わりが分からなくなってきます。
 この辛い作業を、母羊たちが淡々とする姿を見るたび、その献身的な美しい行為に
ため息がでてきます。
一方その頃、父羊が他の雌羊を追いかけている姿を見るたび・・・
やはりため息がでてきます。

2015年5月7日木曜日

こどもの日にこども産まれた。

 大型連休が終わり、今日は拍子抜けするほど静かな・・・つまり、
いつもの牧場に戻りました。
 羊たちも、昨日まで浴びるように食べていたひつじせんべいも、今日は
お休み。羊の健康には、この方がいいのかもしれません。
 ところで、5日のこどもの日に、西側のテント小屋の中で、サフォークが
雌の赤ちゃんを産みました。
 この時期の出産は牧場では珍しく、母羊は初産なので暫らくはこの親子の
子育てに付き合う事になりそうです。
さっそく畜舎の個部屋へ移動。
母羊が我が子を置いて群れに戻ろうとするので、少し心配です。

 

2015年5月5日火曜日

こどもの日

 今日はこどもの日とあって、牧場はたくさんの親子連れで賑わっています。
 子羊たちも2ヶ月が経ち、餌を食べられるようになったので、こども達も
怖がることもなく、子羊たちと接しています。
 子羊といえば、2月8日に産まれた親知らずのメ―ちゃんは、成長は遅いですが
それなりに元気です。母親からお乳をもらえず栄養失調になったり、吹雪の中で
埋もれていたり、何度か生死を彷徨う羽目になりましたが、とりあえずこどもの日の
晴天の下、たくさんのこども達から餌をもらっていました。



2015年5月4日月曜日

みどりの日

 昨日は好天に恵まれて、牧場はたくさんのお客さんで賑わいました。
 今日は朝から小雨の曇り空。山頂には霧がかかっています。
 それでも、桜やもみじの若葉がとても綺麗なので、山は明るく感じられます。
 昨日の陽気で、牧場のツツジが咲き始めました。
 みどりの日に相応しく、牧場は美しい新緑に包まれています。
本当は木々の若葉を狙っているヒツジたち。

2015年5月2日土曜日

ハサミで毛刈り

 5月に入り、いよいよ大型連休が始まります。
 先日は、ハサミで羊の毛刈りに挑戦したいという夫婦の方が
来られました。
 毛刈りはほとんど初めて、ということでしたが、やる気と気合で、 
毛むくじゃらだったコリデールは、途中何度か無駄な抵抗をしたものの、
長い時間をかけて、ゆっくりと丸裸にされていきました。
 そして2頭目のコリデールが丸裸にされる頃、ご夫婦の腕前はもう
一人前のシェアラ―になっておりました。めでたし。めでたし。
何度バリカンに手を伸ばそうとしたことか・・・。
顔の黒い羊の髪型についての苦情は受け付けておりません。

2015年4月27日月曜日

ひつじ移動

 今月17日に、近鉄の松塚駅下り線ホーム側に放した「キン」と「テツ」は、
あまり草が無くなってきたので、上り線ホーム側に本日移動しました。
近鉄職員の方々の体を張ったご協力で、無事に移動ができました。
 あれだけ邪魔扱いされていた雑草でしたが、今ではここの羊の為の
大切な食糧になっています。
 
しばらく待てば、再び下からおいしいご飯が生えてくる。
ドラえもんの道具に、そういうのがあったような・・・。

2015年4月22日水曜日

出産

 4月も後半に入り、今年もまた美しい新緑の季節がやってきます。
 寒い冬から始まった、羊たちの出産も一段落。
おかげ様で、今年は18頭の子羊たちに恵まれました。
 ただ、毎年の事ですが、今年も出産のヤマを乗り越えられずに、命を落とした
子羊や母羊がいます。また、産まれてきたものの、足の具合が悪い子羊もいます。
 暫らくは残された子羊や、具合の悪い子羊の世話をしなくてはいけませんが、
当の羊たちは、とてもあっけらかんとしています。
 昨夜もそんな子羊たちの世話をしていると、大部屋でサフォークの赤ちゃんが産まれました。
 外ではカエル達が大合唱をしていました。
出産は、忘れた頃に、やってくる。
さっそく個室に移して、体調をチェック。
母子ともに良好。女の子でした。

2015年4月17日金曜日

除草の仕事初め

 昨年、大和高田市の近鉄松塚駅周辺へ除草(食事?)にいった「キン」と「テツ」。
 今年は「草が若葉のおいしい時に食べてもらおう」という、近鉄さんの粋な
はからいで、本日放牧することになりました。
 昨年は、初めての土地という事もあってか、不安で柵の中へ入れるのに
苦労しましたが、今回はトラックから降ろすと、2頭ともすんなりと入ってくれました。
 一年振りの場所ですが、羊たちは覚えていたのでしょうか?
写真では分かりにくいですが、キンとテツの名札の色は、
少しだけ遊ばせてもらいました。

2015年4月14日火曜日

羊の貸出し

 桜の季節になり、今年も除草の為の、羊の貸出し依頼を
ぽつぽつ頂くようになりました。
 ほとんどが昨年お貸しした所ばかりですが、今年は更にひとつ増えて、
兵庫県の淡路島に行く予定です。(貸出しは県内対象ですが、試験的な放牧は例外)
 広大なソーラーパネル群の中に羊を放し、除草するというだけではなく、
ここはあえて草に栄養のある土を敷き、牧草の種を吹き付けて、畜産用の
放牧地としてその土地を利用するという、一石二鳥の試みです。
 とても興味のある試みなので、参加させて頂く事になりました。
 先日、視察にお伺いした時には、かなりいい状態で牧草が生えてきており、
牧草がしっかり根付き次第、牧場の羊たちを連れていく予定です。
うまくいけば淡路牛ならぬ淡路ラムも夢ではないかも。
タマネギに続け~!

2015年4月12日日曜日

お国じまんカードラリー

 今月11日から始まった、お国じまんカードラリー。
 近畿から九州まで、各県の名所を巡り、指定された場所のカードを集めて応募すると、
いろいろな賞品が手に入る、NEXCO西日本のドライブキャンペーンです。
 奈良県内では、北は平城宮跡から南は十津川温泉郷まで、6か所にカードが
設置されていますが、その内のひとつにめえめえ牧場が選ばれる事になりました。
 カードは2か所集めるだけでも応募資格ができるので、とりあえず(?)めえめえ牧場で
カードをゲットしよう!
お国じまんというけれど、牧場で自慢できるモノって・・・?
・・・・・・・・。

2015年4月6日月曜日

拡張工事

 畜舎の裏にある放牧場は、時々撮影などに利用される、隠れた名所です。
 お客さんからはわかりにくい場所にある為、ご存じの無い方も多いと思います。
 とても広い放牧場なので重宝していますが、この度、更に広げる事に
しました。(何の為??)
 全く手つかずの土地だったので、初めは何処から手をつけるべきか
悩みましたが、羊たちが一緒に手伝ってくれるので、予定より早く片付きそうです。
刈った草や落ちた枝についた葉を食べてくれる応援部隊。
広げた所は、お客さんには見えない場所です。何の為??