2015年12月31日木曜日

牧場この一年

 今年は・・・。普段と変わりのない一年でした。
 要するに羊たちは毎日、放牧され、牧場の草を食み、
夕方には畜舎に帰る、昔から行ってきた飼育を、
今日も、そして明日の元旦も続けていくわけです。
 でも、人と牧場の羊の関係は、社会の流れの中で大きく変化しているような
気がします。
 今年は前年にも増して、羊の貸出しや羊を利用した事業のお問い合わせが、
たくさん寄せられました。
 ただこれは、人の側による人の都合なので、この変化が牧場の羊たちにとって
「望まない変化」にならないように気をつけたいと思います。

 来年も良い一年になりますように。

大みそかの朝日を浴びる羊たち。
今年は羊たちが、たくさんの人たちと出会った一年でした。

 

2015年12月28日月曜日

 久しぶりに今朝は冷え込みました。
 牧場の施設は全て霜に覆われましたが、畜舎の窓は
露でくもっているので、まるで温泉施設のようです。
 今年も残すところあと僅か。
 畜舎の中は散らかりすぎて、どこから手を付けていいのかわからない
年末の大掃除ですが、先ずは作業棚から整理をしています。と、先ほど
猫どもが棚のロープをグシャグシャに・・・。
毎朝出勤すると、猫がベンチで迎えてくれます。
それにしても、猫や羊は裸足なのに何故しもやけにならないのか、不思議です。

2015年12月24日木曜日

クリスマスイブ

 12月に入り、牧場の羊たちは出産を控えて、のんびりと過ごしています。
 昨日の振替で今日は休園日ですが、親子連れのご家族が何組か
来てくださいました。牧場の中は、年末年始も時間内は入ることができます。
 今、羊たちは夕ご飯を済ませて、畜舎の中でくつろいでいます。
 窓からは丸いお月様が見えてきました。
 街はにぎやかな夜と思いますが、牧場の夜は落ち着いた静けさにつつまれています。
羊の餌をケーキ風にデコレーションしたつもり。
飾り付けに手間取り、羊たちから「いいから早く持ってこい!」と
怒鳴り鳴きされました。

2015年12月12日土曜日

いきなり春がきた。

 もう師走というのに、この暖かさ。
 おまけに昨日は風も強く、まるで春一番のようでした。
 これから寒くなるとは思えない毎日ですが、放牧場の草はうす茶色に枯れて、
12月らしい冬の色です。
 冬は羊たちの食べる草が少なくなるにもかかわらず、出産を控える雌羊にとっては
食べ物がたくさん必要になる季節。
 ここの羊たちは、農家の皆さんからの余りもの野菜や飼料に恵まれているので
安心ですが、自分の力で食べ物を得なければならない者にとって、冬を越すというのは
簡単なことではありません(飼育員を含む)。
春が来たと思って、新芽を求めてはしゃぐ羊たち。

2015年12月1日火曜日

羊たち海を渡って帰る

 今年の7月に、淡路島の広大な太陽光発電施設へ行った、テツとメイが
任期を終えて無事、牧場に帰ってきました。
 このところ冬らしい寒さが続いていますが、淡路島はとても暖かく、
施設内はまだ食べ頃の草ばかり。
 今回は2頭だけ回収し、残りの3頭はもうしばらく施設内に放しておく事に
しました。
 そして、連れ帰った2頭に待っているのは、牧場の羊たちによる頭突きのご挨拶。
 特にオス同士の頭突きは激しく、どちらかが引くまで続きます。
本日の一番。
西方、JR部屋の今井。東方、近鉄部屋のテツ。
両者待ったなし。ノコッタノコッタ。