2012年12月28日金曜日

雪降るまきば

 12月の牧場は積もるほどではありませんが、よく雪が降ります。
 それでも今日の雪は、牧場を白く染めました。
 この、雪の下の冷たい土から芽吹いた新しい草が、来年も羊たちを育ててくれるでしょう。
 今年は私たち職員も新たな環境に、仕事の種をまきました。来年はこの種がどんな花を
咲かせるのか、不安ながら楽しみです。
 今年も残りわずか。一年間このブログにお付き合いくださり、どうもありがとうございました。
 それではみなさんも、よいお年をお迎えください。

 
 
草を食む事も出来ず、羊にとっては退屈な季節。

2012年12月15日土曜日

準備完了!

 広い畜舎の床さらいもようやく終わり、後はこの冬に誕生する新しい子羊を
待つだけになりました。
 いつ出産してもおかしくないような羊たちばかりですが、今のところまだ生まれていません。
 毎年の事ですが、今度生まれてくる子羊たちには、どんな運命が与えられるのでしょう?
 私たちに出来るのは、ただ病気にならないように見守ることだけです。

床さらいを終えて、後は茅を敷くだけ。
まきばのリッツカールトン スウィーツを独り占めにできる親子は誰かな?

2012年12月6日木曜日

畜舎の床さらい

  先日から羊たちの畜舎の床さらいをしています。
 羊の部屋は一年分の糞尿によって、床は30㎝程高くなります。この高く積もった糞を
年に一度さらうわけですが、羊たちに踏み固められた糞の床は、スコップはおろかフォークでさえ
なかなか刺さりません。
 毎年この床さらいには苦労していましたが、今年は強い味方が現れました。
 それは、村内の方からお借りした耕運機。固くなった床を耕した後なら、スコップで楽にさらう事が
できます。
 今回はこの耕運機のおかげで、腰を痛める事もなく仕事をさせていただきました。
大活躍のラビットPR-2200
「俺はこんな事をするために生まれてきたんじゃない!」

 

2012年12月2日日曜日

焚火

マッチの火から3分後には、元気な火柱。
みなさん、火の元には気をつけましょう。
師走に入り、牧場の朝は霜が降りています。
 美しかった紅葉も終わり、木枯らしで折れた枯れ枝を片づける作業が始まりました。
 広い園内に散らかった、大小様々な枯れ枝を集めるとかなりの量になります。
 まるで「寒い時はこの枝を燃やして暖まりなさい」という森からの贈り物。
 それらを燃やした後は、残った「おき」で焼き芋の準備。
 実はそれが目的?いやいや・・・

2012年11月24日土曜日

羊たちのご帰還

 今月中旬に、鉄道敷地内に放牧した3頭の羊たち。
 無事、任務を終えて木曜日に、牧場に帰還いたしました。
 行き交う電車にうろたえる事も無く、
「この草を全部食べれば、故郷に帰れるんだ!」という希望(?)を胸に
わき目も振らず、黙々と食べていました。
 今回は、放牧時期が遅いため、草が種をつけてしまい、
きっと美味しくなかったと思います。羊たち、すまん。
 来年の春、また来れたらいいね。
 羊を見守ってくださった、地域のみなさんや鉄道関係のみなさん、
ご協力ありがとうございました。
若い頃はあんなにフサフサしてたのに・・・
羊さん撤収後。

2012年11月17日土曜日

電車でGO

 今年も牧場の羊たちは、色々な山林で除草作業に活躍してくれました。
 でも、いずれも人里離れた淋しい耕作放棄地などばかり。
 もっと身近な人の生活の中で、お役に立てないものか?しかし、人々の生活圏に雑草なんか・・・
と思っていたら、雑草だらけの所が街中にありました。
ところがそこは、電車が行き交う線路の敷地内。羊の放し飼いなど言語道断の禁断の放牧地。
 地域、鉄道会社、羊、の慎重な三者会談の結果、試験的に始めることになりました。
 結果はまた後ほど…
この羊たちにとっては小さな一歩だが、日本の緬羊にとっては偉大な一歩。
どこかで聞いたような文句・・・。

2012年11月13日火曜日

もみじだらけ

 牧場の紅葉は今週が見頃です。
 そよ風が吹く度に、ひらひらと葉が落ちてしまいます。
 あまり映えない常緑樹の葉は、よほどの風が吹いても落ちないのに。
 美人薄明ってやつでしょうか・・
人にとっては見頃。羊にとっては食べ頃。
もったいないので、この放牧場に羊は入れません。

2012年11月8日木曜日

秋がきた


牧場の木々が色づき始めました。いよいよ秋本番。羊だけでなく、もみじ狩りをされる
お客さんたちで賑わう季節になりました。
 桜の葉はほとんど落ちてしまいましたが、イチョウ、もみじはこれからが見頃。
羊に食べられてしまう前に、見ておきましょう。

2012年10月22日月曜日

ボスに感謝

 めえめえ牧場には、サフォークの他に体の白いコリデールがいます。
 色々な所に買い取られたりしながらも、現在16頭います。少なかったコリデールを
ここまで増やしてくれたのは、長老のボスでした。
 何度かの大病を乗り越え、羊たちを見守ってくれていましたが、年と共に衰えていく
体力には逆らえず、19日のお昼前に息を引きとりました。
 15年の生涯、お疲れ様でした。
草を食む我が子たちを静かに見守る、在りし日のボス。

 ボスは亡くなりましたが、ボスの子孫たちが近畿圏内のたくさんの動物園や牧場で、
繁殖雄として飼われています。
 そこから更に増えていく羊たちの広がりを思うと、ボスは死んでしまったけれど、
本当のおしまいではない気がしています。

2012年10月10日水曜日

秋の収穫

 十月に入り、牧場から見える山肌の色は、徐々に色づき始めています。
 サツマイモやお米の収穫も一段落、今年はまずまずの出来とか。
 米は米蔵へ、芋は芋蔵に収められ、さてここからが私たちの収穫のお仕事。
 脱穀された藁や芋のつるを回収して干し、羊の餌にします。
 つるは、細ければ芋が太く、太ければ芋が細いとか。
 今回いただいた芋のつるの中には、とっても太いつるがありました。お気の毒です。
 でも羊たちは太い芋のつるが大好きです。ありがとうございました!

先の台風で濡れてしまった藁を天日干し。
トラックには例の太い芋のつるが満載。

2012年9月29日土曜日

出張放牧

 あくまでも試験的な試みですが、現在村内の二つの耕作放棄地に牧場の羊を
貸し出しています。
 いずれも放棄地だけあって雑草は伸び放題。
 果たして羊たちがこの荒れた畑をどこまで元通りにしてくれるのか・・。答えは一か月後。

柵や小屋、水の世話は畑の持ち主の方に
お願いさせていただきました。

2012年9月24日月曜日

ゴーヤ

 この夏、売店の日よけ代わりに植えたゴーヤが、たくさんの実をつけてくれました。
 ゴーヤは苦い印象がありますが、熟したゴーヤの赤い種はほのかに甘く、
同じゴーヤとは思えない程です。
 ゴーヤの葉っぱも苦いのですが、体に効きそうな苦味です。
( 羊は食べてくれませんでした。)
初めは苦く、最後は甘い、まるで体育系部活動のようだ。

2012年9月21日金曜日

繁殖期

 お彼岸に入り、ようやく朝晩は過ごしやすくなってきました。
 でも、牧場の羊たちにとってこの時期は、暑かった夏の疲れから体調を崩しやすい季節。  
 私たちも健康管理に気をつけましょう。
 さて、今年も牧場では繁殖の時期がやってきました。
 正しい家族計画もお構いなし。疲れを知らないオス羊は暇さえあれば、メスのお尻を追いかけています。
手当たり次第に、メスにアタックするテツ。
羊は草食系のはずなんですが・・・

 

2012年9月18日火曜日

羊の奇行 その2

 羊は好奇心が旺盛なのか、未知なものにとても関心を示します。
 食べ物以外にも、例えば壊れた机の脚などを置いてみると…
教訓  よくわからない内は首を突っ込むな。

2012年9月14日金曜日

テレビの取材

今朝、先日より依頼のあった某テレビ局のテレビ取材がありました。
カメラ、音響、インタビュアーの3人チームで、いろいろ角度からの映像を撮っていました。
午前中に収録して、夕方には流すとか。今から大阪に戻ってそんな時間あるのかなと
余計な心配をしていました。ちなみに番組名はおまじないの様な名前です。
今回は映される側だったので、写真はありません。あしからず。
 茶丸がいなくて残念!

2012年9月13日木曜日

収穫の秋の始まり その2


 前回、放牧場に捨てたとうがんが実をつけた事を、このブログで紹介しましたが、
今度は別の放牧場に捨てたかぼちゃが、ツルを伸ばし始めました。
 やはり羊の肥しが効いているのでしょうか?
 それにしても、羊は葉っぱならなんでも食べてしまうと思っていましたが、
かぼちゃやとうがんは今のところ無事にツルを伸ばし続けています。

2012年9月8日土曜日

境界線

羊にとっての境界線は、自分が前に進めるか進めないか、です。
粗末な柵は簡単に倒して前進あるのみ。
過疎化で荒れた畑や休耕田に羊を放してはどうか、とは誰しも考えること。
問題はどうやって羊をその畑だけに留まらせるのか、です。
水をひき、雨風をしのぐ小屋を建て、丈夫な柵を張り…。
もちろんお金をかければ方法はありますが、果たして見捨てられたその土地にそれだけの投資を
する気が起きるのか?その価値はあるのか?
 羊たちは「どっちでもいいよ」といいたげです。
放牧場の柵が羊の成果を証明しています。
来年はこの柵を撤去して右側にも放牧する予定。


2012年9月2日日曜日

収穫の秋の始まり

九月に入り、いつの間にかセミの声はツクツクボウシばかり聞こえるようになりました。
 牧場には、羊のために夏野菜を持ってきてくださる農家の方々がたくさんいます。
 今年もとうがんから始まり、ジャガイモ、キャベツ、きゅうり、かぼちゃ・・・・
 いずれも規格外ばかりなので、形も様々。
 大根のような巨大キュウリや、ヘチマのようなかぼちゃの味は、羊のみぞ知る、です。
食べきれずに腐り、裏庭に捨てたとうがんが、再び芽を出して実をつけました。
捨てる行為も、種をまく行為も、神さまの目には同じ様に映るのかも。


2012年8月24日金曜日

お引越し

  冬から春にかけて産まれた子羊たちも半年がすぎ、大きく育ってくれています。
  今年も冬の出産に備えて、羊たちのグループ分けが始まりました。
  母親たちのグループ、子羊たちのグループ、父親予備軍たちのグループに分けるのですが、
 見慣れない顔や、新しい部屋に警戒して戸惑う羊が多く、部屋に入ろうとしなかったりグループがばらばらになってしまったり・・・
 毎年のことですが一週間位は放牧に手こずるでしょう。
ようやく放牧場にたどり着いたサフォークの群れ。
毎年の事なんだからいい加減覚えてくださいな。

2012年8月17日金曜日

茶丸

  ネズミや害虫から、羊たちの餌と健康を守る牧場の用心棒、茶丸。
  無報酬の住込みだが、文句も言わず(言えず?)よく任務を果たしている。
  今回はその働きぶりをご覧ください。
害獣の侵入を許さない。
体を張って入口をガード!

背もたれもチェック。
作業車異常なし!

腹が減っては戦ができぬ・・・(よく食べる)

  

2012年8月14日火曜日

メイメイ号

  お盆の中、大雨に降られました。関西では被害が出ているようですが、皆様の所は
大丈夫だったでしょうか? 牧場は雷のおまけつき。おかげで事務所のパソコンがへそを
取られて、ブログ更新が出来ません。自前のでやっています。
 さて、牧場の休憩所にこの度、メイメイ号がお目見えしました。
 中国製の車両でインドではトゥクトゥクと呼ばれタクシーとして利用されているとか。
 中国ではメイメイ号と呼ばれているものの、羊との関連は不明です。
 奈良市に住む方のご厚意で置かせていただくことになりました。
 実動車ですが、今のところ遊覧走行の予定はありません。後ろの座席には座れますので
インドで乗ったことのある方などなど、ぜひ見にいらしてください。
ここまでたどり着くのにオーバーヒート一回。
坂道は苦手なようです。

2012年8月9日木曜日

残暑お見舞い

立秋も過ぎ、残暑に入りましたがあまり暑さは変わりませんね。
 羊たちもだいぶバテ気味ですが、雑草と蝉だけは元気です。
 牧場のある神野山周辺の田んぼの稲は、そろそろ穂をつけ始めました。
 今年も羊のエキスで育ったおいしいお米が、たくさんできますように。
バテ気味の親子。
鉄板焼きではありません。

2012年8月6日月曜日

避暑

夏とはいえ暑い日が続きますね。
 今年の5月から試験的に始めた、公園東側の放牧場は何とか形になり、
お客さんも足を運んでくれるようになりました。
 ただ、皆さん入り口から眺めるだけで、奥まで行かれるお客さんは、まだ僅かです。
 大きな石のある、松の木の下のベンチまで一度行ってみてください。こんな日照りの昼間でも
木陰の下は涼しいですよ。
 元々山林だった所を、人が入れるように開拓しました。

右が放牧場。
まぶたを蚊にさされた、目つきの悪い羊たちがお出迎え。

2012年8月2日木曜日

生命のるつぼ

牧場で飼育しているのは羊だけですが、牧場にいる生き物は他にもたくさんいます。
 野ウサギ、キツネ、タヌキ、鹿、モグラ、鶯、ツバメ、カラス、そして数え切れないほどの虫たち。
そういえば猫も一匹。
 田舎は過疎といわれますが、生命の数なら都会の比ではないでしょう。
 このたくさんの生命の宿る土地のエネルギーが、人の活力につながるような気がします。
おそらく産まれたてのカエル。
あ、なりたてのカエルというべきか・・・

2012年7月31日火曜日

夏のそよ風

暑い日が続いていますが、ナツノアツサニモマケヌ ジョウブナカラダ、持っていますか。
昔の夏は、木陰に入ればもっと涼しかったように思うのですが、これも温暖化の影響?
ところが、今朝の牧場はすがすがしい朝風が吹き、昼間の乾いた空気はとても心地よく、
昔の夏はこんな感じだった、と思わせる一日でした。
それでもエアコンをつけた車で来られるお客さんたちは、「あちー」と言いながら
降りてくるのでした。
♪エアコンを知らずに―、僕らは生まれた―♪

2012年7月24日火曜日

羊の奇行 その1

このところお天気が続き、朝から蝉が鳴くようになりました。
 羊にとって、夏は苦手な季節。気温が上るにつれて不思議な行動をします。
 そんな奇行の数々から、もっとも理解不能なものを時々紹介したいと思います。
といっても、こちらも理解できないので、奇行に関する説明はありません。あしからず。
挟まっている訳ではありません。



1時間後。はてさて???

2012年7月19日木曜日

畜舎の昼下がり

暑中お見舞い申し上げます。
 関西地方も梅雨が明けて、いよいよ夏本番。
 じりじりと暑い日差しですが、今日はそよ風が吹いているので木陰に入れば心地よいです。
 今日も羊たちは全部草原に出払っており、畜舎はもぬけのカラ。
 静まり返った畜舎は、まるでつかの間の休息をしているようです。
誰もいない畜舎を見回る牧場の警備猫、茶丸。
涼しい場所を求めて、今日もさまよう。

2012年7月16日月曜日

これって梅雨明け?

朝からの強い日差しで気温はうなぎのぼり。でも高原のせいか牧場に吹く風は
今のところ爽やかです。それでも濡れた手ぬぐいは手放せません。冬はあんなに寒かったのに。
 空には絵に書いたような入道雲がどこまでも大きくなる勢いです。
 何の意思も持たず、ただ流されているだけの雲ですがこの存在感!!
空を見る限り、もう梅雨明けですね。
羊にはどっちでもいいみたい・・・

2012年7月14日土曜日

毛刈り体験終了

4月から始まった毛刈り体験も今日をもって終了。
 最後のお客さんたちがサフォークを綺麗に刈ってくれました。
 毎年出会う個性的なお客さんたちとの交流は、新鮮な気持ちになります。
 今年も、見ているだけで最後まで手を出さなかったお客さんや、バリカンで羊の皮を
切って染み出た血を見た途端、悲鳴をあげてどこかに行ってしまったお客さん、最後まで
持参した手バサミで1頭刈りきった強者のお客さんなど等。
 やってみたい事があればとりあえず行動に出る、という性格は見習いたいものです。
 さて、毛刈り体験のご指名から漏れて残った羊たちをいつ刈ろうかな・・・

木陰でのんびりくつろぐ、先月誕生した親子。
来年は床屋さんごっこしようね。

2012年7月13日金曜日

雨宿り

山の恵みとなるはずの雨が、九州ではとんでもない災害になってしまいました。
 美しかった日田の街の変わり様には目を覆うばかりです。昨年はここ奈良県も雨による
被害を受け、今だにその傷跡は所々に残っています。
 とはいえ水は命の源。雨が降り始めると、それまで日照りでうなだれていた草木たちが、
水を少しでも多く吸収する為に空に向かって葉をひろげ、まるで餌にむらがる羊たちのようです。
 でも羊にとって雨はやっかいな水でしかないようでした。

頭隠して尻隠さず。
屋根のある小屋に戻ればいいのに・・・

2012年7月9日月曜日

夏到来?

梅雨も明けてないのにこの日照りと暑さ。
 標高が高いということは、それだけ太陽に近いということか・・・
 昨日は、先月の雨で順延になった毛刈り体験のお客さんたちが来られて、
羊を1頭丸裸にしてくれました。
 さっぱりした羊を前に「涼しくなってよかったね」と思いたいところですが、実際は暑くなると
羊たちはなぜか寄り集まるので、かえって暑そうに思います。
「今夜の晩ごはん何かな?」
まるで相談事をしているみたい。

2012年7月8日日曜日

またまたまた子羊産まれました

七夕だった昨日の夕方頃、コリデ-ルの赤ちゃんが産まれました。
 羊は本来冬に出産するのですが、今年はなぜか4月以降の出産が6組!
 こうなると、この子羊は出産時期の第一号になるのか、最後のトメ男くんになるのか
判断に悩みます。
それにしても今年は雄が多い年でした。ほかの牧場ではどうでしたか? 
母親が我が子を舐める姿を見られるのはこの日だけ。

2012年7月6日金曜日

へびのぬけがら

朝、遊歩道の脇の石垣に、脱皮した蛇の抜け殻がありました。
 頭のてっぺんから、しっぽ(どこから?)の先まで綺麗に残し、まるで蝉の抜け殻の様です。
 ところで、脱皮した蛇の皮をお財布の中に入れておくと、お金が貯まるそうですが、
案外当たっています。というか、ただケチになっただけかな?
1m以上はある大物でした。
ということは、更に大きくなってこの辺にいるわけか・・・

2012年7月4日水曜日

新天地

先月20日に産まれたコリデールの子羊を、今日初めて放牧しました。
 起伏のある慣れない地形によろめきつつも、初めて見る広い草原を前に、
ぴょんぴょんと跳ねながら、母親の周りを走り回っていました。
 あとひと月もすれば、ただ黙々と草を食べ続ける羊になるのですが・・・
とにかくじっとしていない子羊を前に
「うちの子は落ち着きがなくて・・・」とは思っていない様子でした。

2012年6月28日木曜日

草刈り

     めえめえ牧場はいくつかの遊歩道がありますが、人が通らない道はこの時期、
あっという間に草だらけになってしまいます。
 春から秋にかけて牧場の仕事の大半は、この草刈りに追われます。が、今日は羊たちにも
手伝ってもらうことにしました。
 見晴らしの良い丘の道を、サボることもせずにせっせと仕事をこなす羊たち。えらい!
 それにしても道はきれいになるし、えさ代は浮くし一石二鳥。
 こんな名案、なんでもっと早く気付かなかったんでしょう?

2012年6月25日月曜日

カーナビ

牧場の正門にそびえる心臓破りの坂道。
 羊の顔を拝むためには避けて通れない道ですが、登りきった暁には・・・。
 ・・・・・・・・・・・
 ほとんどの方は車で上って来られるのですが、問題はその先にある分かれ道。
 右に直進してください。左は行き止まりです。
 目に入るはずの大きな石にも矢印で示しているのに、なぜか左へ曲がって来る車が
必ずいます。
 そしてほとんどの運転手さんが、こう言います。
 「カーナビがこっち行け言うとんねん」
 ドライバーの皆さん、目的地に着いたら、現場の指示に従いましょう。

存在感はあるけど、信用度がいまいち?
政治の話ではありません。

2012年6月21日木曜日

子羊が産まれました

本来羊の出産は冬ですが、梅雨に入った昨日の夕方にコリデールの雄が産まれました。
 なぜこの時期になったのか分かりませんが、親子共々元気です。
 久しぶりに見た子羊。やっぱりかわいいですね。
 畜舎の中は自由に入れますので、小さな子羊を探してみてください。
2週間ほど経ったら外に出します。

2012年6月17日日曜日

羊の日曜日

関西も梅雨に入り、牧場はこのところいつも曇り空。
 先週末からはいつも雨に降られ、毛刈り体験はキャンセル続きです。
 ところが今日は予報が外れて、柔らかい日ざしの行楽日和。でもお客さんはさっぱり。
 風も心地よく、深まりゆく緑のなかで羊たちは静かな「休日」を満喫していました。

羊にも日曜日ってあるのかな?
否、毎日が日曜日かも。

2012年6月15日金曜日

ささゆりは誰のもの?

牧場のささゆりがつぼみをつけ始めました。

 先日、ささゆりを見に来られたお客さん。
 帰り際、その手にはささゆりの束が・・・
 ひと悶着の後、没収しましたが、「二度とこんなトコ来るか!」の捨てゼリフを残して、
お帰りになりました。
 公園の自然は豊かに見えますが、みんなが自分だけのものにしてしまったら、
とても足りません。今年ささゆりの花を見る事ができるのは、昨年見に来られた方たちが
取らずに残してくれたからなのです。
 さて、没収したささゆりの束ですが、せっかくつぼみをつけているのでバケツに入れて
売店の前に飾っておいたところ、前を通った羊たちにモシャモシャと食べられてしまいました。
  嗚呼・・・・・・・

2012年6月8日金曜日

ネコ踏んじゃった

     朝、牧場に来ると番ネコの茶丸が・・・
 ついに天寿をまっとうしたか、と思っていたら耳をぴくぴくと動かし、ただ寝ていただけでした。
 それにしてもここのネコは、なぜかよく道ばたに寝転んでいるので
うっかり踏んでしまう事があります。
 そんな時感じるのですが、動物たちはたとえ相手の不注意で怪我をしても、決してその相手を
恨んだりしませんね。
 罪を憎んで人を憎まず。立派です。

2012年6月7日木曜日

金網

時々、羊が柵の金網に首を突っ込んで、外の草を食べることがありますが、
問題は草を食べた後・・・。首が抜けない。
 首が抜けなくて、もがいている羊がいる、と教えてくださるお客さんがいますが
大丈夫。今まで時間はかかるものの、首が抜けなかった羊はいません。
ご心配ありがとうございます。
 それにしても、柵の中にも同じ草が生えているのに、どうして外の草に目がいくのでしょう?

丈夫な金網なのにこの有り様。
羊の食に対する執念が感じられますね。


2012年6月5日火曜日

何の虫?

台風の影響か、牧場は風は無いものの、今にも降り出しそうな空模様。
 ふと放牧場の柵に目をやると・・じっとして動かないこれは何の虫?
 見れば見るほど奇抜なデザインに、しばらく見とれてしまいました。
 着る物なんて気にしてないはずなのに、自然界にはお洒落な姿の生き物が、
たくさんいますね。もっとも気に入らなくても一生そのままですけど。


大人の中指くらいの大きさ。
シブい!と言ったら、気持ち悪いといわれました。
それ、私のこと?

2012年5月31日木曜日

遠足日和

このところ牧場は気持ちのいい日和が続いています。
 今日は大阪市内の小学校が遠足に来ました。
 静かだった牧場がとても賑やかになり園内はとても騒がしくなりましたが、お弁当の時間になると
急に静かに・・・まるで夕飯時のここの羊みたい。(失礼!)
 ところで、遠足で来る子どもたちを見ていると、親と一緒にいる子どもに比べて
子どもだけの集団の方が、羊に近付き、積極的にふれ合おうとしています。
 親といるより、子ども達だけの方が自立に目覚める・・・まるでここの羊・・・・・・・
失礼しました。

子ども達の声は公園を明るくしてくれます。


2012年5月25日金曜日

野犬情報

先ほど、役場の方が牧場に来られて、近所で野犬の被害情報があった事を知らされました。
 時々、犬やネコを飼えなくなって山に放す人がいるようですが、
間違っても自由にのびのび生きていくことはできません。
 野生で生き抜くためには、そこの土地の情報が必要で、そのためにはどうしても
しばらくの間、飲まず食わずでさまよう事になります。それまでに住民に見つかり、
保健所に引き取ってもらう羽目になるわけで、田舎の山はジャングルではありません。
 山に放す行為は、海に投げる行為と同じなのです。

2012年5月21日月曜日

金環日食

運良く晴天に恵まれた地域の皆様、金環日食はご覧になりましたか。
 牧場からは見ることができました。
 おそらく日本中の溶接工の皆さんは、仕事以外で始めて溶接面が重宝したと
思います。
 完全に太陽の中心に月が重なったその時、感じたことは・・・
 目玉おやじ!
 情緒がなくて、すみません。
金環日食も羊には薄暗い朝に過ぎなかったみたいです。

2012年5月17日木曜日

れんげつつじ

       牧場のれんげつつじは今が見頃です。
 今年は今までになく、ほとんどの枝が花をつけてくれました。
 桜や木蓮、そしてこのつつじもそうですが、花は咲くだけ咲いて勝手に散ってくれるので
ありがたいです。
 羊の毛も勝手に抜けてくれたら、と思うのですが・・・

2012年5月10日木曜日

新緑の神野山

     今、神野山は新緑の若葉で覆われています。若葉ははかない程弱々しく見えますが、
凍てつくような冬の寒さに耐えて芽吹くのですから、たいしたものです。
 目を落とせば、放牧場にも今年産まれた若葉のような子羊たちが・・・・子羊たちが
早く帰って飯を食わせろと扉の周りに集まっていました。
 3時半を過ぎると、ここの羊の頭の中には、夕食の事しかありません。
 ご来園はお早めに。

2012年5月8日火曜日

畜舎にて

 
 牧場の羊たちは日中は放牧されていますが、夕方は畜舎に戻ります。
 畜舎の中で眠るわけですが、寝ている姿をお客さんは見ることができません。
 そこでちょっと早起きして一枚撮りました。まあ想像通りだと思います。
 面白いことにほとんどの羊が、壁際に体を寄せています。羊は群れで生きる動物なので
何かに寄り添っていると落ち着くのかもしれません。
 そういえば今年も牧場では20頭近い子羊に恵まれましたが、
時々自分の子に関心を持たない母羊がいます。
 それらに共通しているのは、育児が上手くない母親ほど寂しがり屋で群れたがるという事。
 これ、羊の話です。人ではありません。念のため。