2016年4月30日土曜日

子羊の鳴き声

 今日は気持ちの良い日和でした。
 牧場にはたくさんのお客さんが訪れてくださり、羊たちとのふれあいの
ひとときを楽しまれていました。
 たくさんのお客さんから、羊せんべいを与えられる羊たちは、目移りして右往左往。
 いつもは一緒に行動する親子の羊も、この時は餌に気をとられて
ばらばらになります。
 しかし、親子ははぐれるとお互いに、主に子羊が鳴きだします。
 子羊の声は同じように聞こえますが、母羊はちゃんと聞き分けて、
自分の子の声のする方へ向います。
 ちなみに牧場で、子供が「おとうさーん!」と叫ぶと、牧場中のお父さんが振り返っていました。
 なお、羊のお父さんは我が子が叫んでも、振り返ることさえしません。
畜舎の中では、親子はいつも一緒です。
夕日が差し込んで、羊が橙色に染まりました。

2016年4月26日火曜日

連休前

 放牧場の桜の木は若葉が芽吹き、神野山全体が新緑に
つつまれてきました。
 人工乳で育てている、今月初めに産まれたサフォークの2頭は、
最近、草を食み始めています。
 牧場が賑わう春の大型連休はもうすぐ。
 今年は5月の連休3日間、森林科学館から牧場まで、無料のシャトルバスを
運行しますので、バスマニアの方は?是非ご利用ください。
連休前、のどかな陽だまりの下で馬子もお昼寝。
(クマが出た訳ではありません)

2016年4月25日月曜日

藤の華

 今年は、春先から暖かい日が続いたせいか、ツツジの花が
咲き始めています。ツツジの見頃はまだ少し先ですが、休憩所の藤棚の
白いつぼみはもう開きました。
 この花が咲くと、甘い香りに誘われてハチたちが寄ってきますが、
捕まえたりしない限り刺すことはありません。
 この白い藤が咲くと、休憩所はとても明るくなって綺麗になりますが、
花が終わって枯れ始めると、休憩所は廃墟のようになります。
母羊には見捨てられたけど、母猫がお世話を看てくれました。

2016年4月20日水曜日

異物混入

 子羊たちの母親の中には、まれにお乳が出なかったり、
我が子に飲ませてくれない羊がいます。この場合、飼育員が人工乳を
与えますが、哺乳瓶の中に砂粒ほどのゴミが混ざっている事がよくあります。
気を付けているのですが・・・。
 飲食店などで提供される料理や飲み物で、このような事はまずありえません。
 とても大変なご苦労をされている証なのだと、実感した次第です。
本日は晴天なり。
思わず青空を見たくなったモグラにとって、まさに青天の霹靂。

2016年4月13日水曜日

はかなき双子

 今月10日に産まれたサフォークの双子の子羊は、おとといの深夜、
急に具合が悪くなり、そのまま2頭とも死んでしまいました。
 生後の7日間は人間でも油断できないと言いますが、ほんの数時間前まで
普通にミルクを飲んでいただけに、残念です。
 母羊は冷たくなった子羊を、時どき前脚で突くように撫でながら、しばらく鳴いていました。
 暗闇の中、外で埋葬の準備をしていると、畜舎の中から産まれたばかりの
子羊の産声が、かすかに聞こえてきました。
 暗闇の中での作業ですが、見上げれば空は満天の星。
 早速、親子部屋の準備をしなくては・・。
1日に産まれた、母親知らずのサフォークの子羊は
ポニーにあやされて、まんざらでもなさそう。

2016年4月11日月曜日

母羊の存在

 昨夜産まれた双子の子羊たちは、母親のお乳が全く出ないので、
人工乳で育てることにしました。
 ただし、この母羊は母性がとても強く、子羊たちから離れようとしないので、
一緒の部屋で過ごさせています。
 一方、今月1日に産まれた、母羊が我が子を寄せ付けず、お乳を飲む事ができない
ゲージ飼いの子羊も、同じく人工乳で育てています。
 どちらも発育には問題ありませんが、飼育員は母羊にはなれません。
 人を母親と勘違いしている子羊を、どの段階で群れに戻すのかは
子羊によって様々です。
 
ただそばにいるだけ、それだけでも貴重な母羊の存在。

腹の荷が下りた

 今年も登美ヶ丘北中学校では、羊たちの放牧が今日から始まりました。
 たくさんの地域の皆さんに迎えられ、羊たちはさっそく校庭の下に広がる
斜面の草を食んでいました。
 これからしばらくお世話になりますが、よろしくお願いします。
 ところで、牧場のサフォークの群れの中に一頭だけいた、お腹の大きな
身重の雌が、夜11時頃に大きな雄と雌の双子の子羊を産みました。
 こんなに大きな子羊が、2頭もお腹の中にいたなんて!お疲れさまでした。 
先ほど部屋に移し、今は親子だけで過ごしています。
 午前0時を過ぎて、辺りは暗く静かな夜ですが、畜舎の中は子羊たちの鳴き声で賑やかです。
 夜中のフラッシュは羊を驚かせるので、記念写真は明日撮る事にします。

2016年4月6日水曜日

水利組合の試み

 香芝市にいくつかある水利組合は、農業用水のための
貯水池を管理していますが、池周りの雑草はどこも悩みの種。
 そこで、牧場の羊に食べてもらうことになりました。
 放牧の打合せや助言を数回しただけでしたが、短期間で完成した
放牧地はなかなかの出来栄えでした。
 靴下の名産地ということで、組合員のみなさんは
「この羊の毛を使って靴下を作ろう!」
と、盛り上がっています。
 除草が目的のはずでは・・・?
春休みもあとわずか。
放牧して間もなく、近所の子供たちが集まってきました。

 

2016年4月1日金曜日

産まれたものの

 昨日の子羊誕生に続き、本日4月1日も夕方に、
雄の子羊が産まれました(本当です)。
 母羊が小柄なためか子羊の体はとても小さく、弱々しくて
なかなか立ち上がる事ができませんでした。
 しかしそれより問題なのは、母羊に親の自覚が無く、
群れの中に戻ってしまい我が子に近づこうとしない事です。
 結局、母羊から母乳を絞り、飼育員が子羊に飲ませる方法を
昼夜を通して、しばらく続ける事になりそうです。
 ウソであってほしい・・・。
夜はゲージで飼うことに。
さっきは立ってミルクを飲んでくれました。